死に場所のはずが、童貞卒業式になった話。命懸けセックス同人【レビュー】
「どうせ死ぬから、好きにして」──この一言から始まる、命を削った性の物語。
自殺志願者どうしが樹海で出会い、ただ死を待つだけだったはずの二人。けれど「童貞のまま死ぬのか?」という呟きから、すべては反転する。
FANZA同人で話題急上昇の一作『どうせ死ぬから、好きにして』(よふかしのへや/夜な夜な)。
抜けるのに、読み終わると“生きたくなる”。そんな逆流感が刺さる名作でした。
作品情報
- タイトル:どうせ死ぬから、好きにして
- サークル:よふかしのへや / 作者:夜な夜な
- ページ数:全58ページ(本文56P)
- ジャンル:青年向け/ダーク/快楽堕ち
あらすじ:「自殺未遂 → 脱童貞 → 生還」までの58ページ
SNSでつながった自殺志願者の木坂と虫原。静かな樹海で最期を待つ二人は、ふと木坂の「童貞のまま死ぬのか、俺は」という未練から、互いの距離を越える。
“しばしの幸福”のはずだった一線を越えたとき、木坂の心は反転する──「死にたくない。死なせたくない」。
そこから始まるのは、生を取り戻すためのセックス。背徳と救済が同居する、濃密なドラマが描かれる。
抜きポイント3選(ここが刺さった)
- 童貞卒業シーンの静けさ
死の直前だからこその切なさ。優しい体温の描写と、抑えた喘ぎがリアル。 - 「俺、もっとしてたい」──感情の反転
快楽の最中に「生」へ舵を切る台詞が刺さる。背徳と感動が同時に来る。 - 彼女が“快楽に屈する”瞬間の表情
最期の共有から、気づけば“生に執着するセックス”へ。演出がズルい。
こんな人に刺さる
- ダークドラマ × 性欲の融合が好き
- 「快楽堕ち」「救済系」のシチュに弱い
- 抜くだけじゃなく、感情ごと揺さぶられたい
「死にたかったくせに、なんで今こんなに気持ちいいの?」──
抜こうとして読んだのに、読み終わったら“生きたくなる”。 #性癖マルシェ
総評:抜けるのに、なぜか“生きたくなる”
正直、エロ同人で涙腺が動く経験は多くない。背徳と救済を58ページで描き切った筆致に拍手。
ビジュアルの吸引力はもちろん、心理の温度差が“抜き”を強くする。
感情と性癖が綺麗に結線する一冊。
